国立高校、唯一の女子校
高校紹介シリーズ。
今回は「お茶の水女子大学附属高等学校(通称:お茶高)」です。
国立の高校は全国で15校しかないのですが、その中で女子校はお茶高だけです。
そして、言うまでもなく、学力は全国トップレベル。女子が受験できる高校の中では最高峰であることは間違いないでしょう。
EIMEIグループからも毎年志望する子がいる高校なので、説明会に参加してきました。
そんなお茶高は聞けば聞くほど面白い学校でした。
そんなお茶の水女子大附属高校の特徴についてまとめていきます。
お茶の水女子大附属高等学校の基本情報
アクセス | 東京メトロ 丸ノ内線 茗荷谷駅 徒歩約6分。 東武東上線 鶴瀬駅から 乗り換え不要で 1時間ほど。 | |
特徴 | 自主・自律の精神を育むことを教育理念にし、制服はあるものの校則は少なく自由な校風。校舎は明治時代の建物をリフォームしていて、趣があるのに綺麗で整っている。 1学年120人と小規模だが、女子校ならではの行事の盛り上がりが自慢。 お茶大に進学するのは学年の1割ほど(指定校推薦枠は今年から無くなる)で、東大を筆頭に国立や早慶を目指す子が多いため、いわゆる大学附属校というより、進学校に近い。 | |
入試形態 | 一般入試 (募集定員 約120名) ※お茶中から内部進学する子が60名ほど | |
日程 | 2月13日→発表2月15日 | |
試験科目 | 国語、社会、数学、理科、英語の5教科。各100点満点(各50分) | |
注釈 | 倍率は例年2.5~3倍ほど。合格最低点、合格平均点等は一切公表されていない。が、巷では7割取れれば合格ライン、8割取れれば合格は固いだろうと言われている。入試問題は格別に難しいというより、どの教科も時事問題や広い教養的な知識を問われるものになっている。 |
文京区という都内の中では落ち着いた、周囲には名高い大学や高校がたくさんある立地にある。そして、意外にも東武東上線から乗り換えなしでいけるアクセスの良さも魅力の1つ。
通勤ラッシュを回避するためと午後の大学の授業に参加できるようにするためにホームルーム開始が8時と早い。
国立大学附属ならではというところで、大学教員の授業に参加できるなど校内・外でいろんな知見を得られる機会が豊富にある。
また、教養主義を掲げ、理系や文系と教科を分断させすぎないカリキュラムで、国からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されているのもあり、女子校にしては珍しい理系と文系の比率が1:1となっている。
特徴にも記したが、進学校としての特徴が強く、9割の生徒は塾や予備校に通う様子。
全体の半分が国立大学に進学(うち8割が現役)し、実績はお茶大の次に東大が多く、私立は早慶が多い。
お茶高を卒業した大学生の話や社会人の話を聞ける機会も多くあり、そんな中で、自分の将来やりたいことを見つけていく生徒が多くいる。
幅広い分野で、いろんな知識を身に着けたい子にはこれ以上ない環境が整っているだろう。
あと、チャイムがかわいい。
5科目の筆記試験のみ合否が決まる。入試問題はあくまで教科書範囲を逸脱しないように作られてはいるが、、、
理社は資料集にヒトコト書かれているだけの内容を深堀りすることや国英は時間に対して問題量が多いことなど公立レベルの勉強では到底及ばない。
普段からいろんなことに興味を持ち、知識を蓄え、それを正確に速く処理することが求められている。
高校は環境で選べ
今放送されているNHKの朝ドラ「虎に翼」の主人公 寅子さんは日本で初めて女性として弁護士になった三淵嘉子がモデルになっていて、なんとその方はお茶高出身です。
宇宙飛行士の山崎直子さんや教科書にも載る平塚らいてうなど歴史に名を残している人もお茶高出身だったり、キャラメルコーンのパッケージを作った人もお茶高のOGだったりするそうです。
なぜお茶高が世界や日本中で活躍する人材を輩出しているかと言えば、
その恵まれた「環境」にあるでしょう。
実際に大学で教鞭をとる教師陣もますし、何より同級生は日本でトップレベルの学力を持っています。
そんな中で学び・過ごせることは、自分を高めるためには最高の環境と言えます。
これから高校を選ぶ小・中学生は自分がどんな「環境」に身を置くかを意識してください。
その高校は自分に合った環境か、自分を成長させてくれる環境かどうか。
しっかり見定めましょう。