入試直前で伸びる受験生の特徴
公立入試までも残すところ2週間となり、受験生にとっては1分1秒が惜しい時期になってきました。
この時期になると、目覚ましい伸びを見せる子がいます。
まさに《覚醒》

年末までの模試ではずっと努力圏だった子が、一気に伸びて合格することも今までも何度もありました。
では、どういうメカニズムで受験生がその《覚醒》状態になるのかをまとめていきます。
入試直前になると、実践形式での勉強が増えていきます。過去問を何年分も解いていくことでしょう。解いては、解き直しをして、必要な解法を身に着ける。そのサイクルを何度も回します。そうすると、今までの受験生活で学んできたことが結びつくようになります。
1個1個は簡単で基礎的な小さな点でしかない学びも、それらが実践形式を通じて線になっていく感覚です。
その点同士の結びつきは、実践形式を重ねれば重ねるほど、加速していきます。スポンジのように吸収して、アウトプットできるようになる状態。
だから、昨日まで解けなかった問題が一気に解けるようになることも、1週間で過去問の点数が10点、20点上がることだってあり得る話です。
これが、受験生の《覚醒》状態のメカニズムです。入試直前というのは受験生にとってボーナスタイムなのです。
しかし、この実戦形式で伸びるためには、1つ1つの基礎という“点”があるというのが前提条件です。
なので、今まで必死にやってきたのに伸び悩んできた子ほど、入試直前に伸びる可能性が高いです。実践形式での勉強はとても貴重で、大切です。
時間配分や解き直しなどを丁寧に行い、今までやってきたことを目の前の点数に結びつけましょう。
一方で、この“点”がない状態で実戦形式を解いていても、点数は一向に伸びません。
だから、1年後、2年後に受験を控えている生徒は、目の前の細かい勉強を疎かにしてはいけません。
コツコツ頑張ってきた子ほど、入試直前に伸びることが出来ます。
1つ1つの点を濃く、大きくするように心がけましょう。
林修先生「受験まで残り1ヶ月を頑張れるか頑張れないで一生が決まる」
テレビでもよく見る予備校講師の林修先生が、受験1ヶ月前の受験生に必ず伝えることがあるとテレビで紹介していました。

受験1カ月前に本気で頑張れなかった人は、「自分はたった1カ月も努力できないんだ」という思いをもって生きていくことになる。
1カ月頑張れるっていうことは実はすごいこと。1カ月頑張れるとその人は1年頑張れる。1年頑張れる人は、極端な話、10年頑張れる。
そしたら、一生頑張れる人になれる。
受験勉強って、入試に受かった受かんないっていうレベルの話に見えるかもしれないけど、人間力が試される場なんですよ。
これを10代のうちにやっておくことに意味があるんですよ。別に勉強でなくてもいいのだけれども、なかなか自分でそういう目標を見つけるのは大変。
だから、受験という仕組みで頑張る経験を積むことは悪いことじゃないと思うんです。
入試直前は、受験生が一番成績が上がるボーナスタイムであることもさることながら、自分がどんな人生を送っていくかという人生観、人間力を決める機会でもあります。
受験勉強の最後の最後は、死ぬ気で頑張ってください。死なないので。
応援される人
話は少し逸れるのですが、EIMEIの先生たちは、駅まで受験生の見送りに行っています。
僕も毎年、直接見ている生徒の見送りには行くのですが、今年は直接担当していない生徒の見送りにも行きました。
その生徒は、1年生の時からEIMEI-TOPに所属し、このTOP-TIMESも全部読んで暗記しているぐらいで、誰よりも必死に努力し、誰よりも結果を残してきた子でした。
そんな子の勝負の日、直接応援せずにはいられませんでした。
必死に頑張る人はエネルギーに満ちています。そしてそのエネルギーには人を引き付ける力があります。
オリンピックやスポーツ観戦で見ている側が熱くなれるのは、選手が一生懸命だからです。
全力で頑張らない人を応援したいとは思わないはずです。
せっかくの一度きりの人生。どうせなら応援されない人より応援される人でありたいと思いませんか。
そのためには、やっぱり全力で物事に取り組むことが大事なのだと思いますよ。