【TOP TIMES 2025 NO.17】 「寄り道を楽しめ」

『HUNTER×HUNTER』という漫画をご存知でしょうか。

読んだことなくても、聞いたことがある人も多いでしょ、有名な少年漫画です。

 

主人公であるゴンは、ゴンのお父さんであるジンと会うことを目標に、ジンを探して大冒険をする物語です。

その冒険の途中で、修行して強くなり、強い相手と戦いさらに強くなり、大切な仲間も増えていきます。

  

そして、アニメの最後では、念願だった父ジンに会うことができました。

 

そんな、ジンがゴンと再会し、父・ジンがゴンに伝えた言葉を今日は紹介します。

 

「道中を楽しんでる最中だ。だからもし、お前の行き先が将来オレと重なるようなら、道草を楽しめ、大いにな。

ほしいものより大切なものがきっとそっちにころがってる。」

漫画「HUNTER×HUNTER」より

 

ゴンは「父に会う」という明確な目的を持って旅をしていました。

それは、ジンも同じで、ある目的を持って旅を続けてきました。

 

でも、ジンが大事にしているのは、その「目的」じゃなくて「そこに至るまでの過程」でした。

 

なぜ「過程」が大事なのか

僕らも日々、何かしらの目標に向かって生きています。

 

部活であれば、試合に勝つためとか、県大会にでるためとか

勉強であれば、定期テストで良い点を取るとか、志望校に合格するとか。

 

特にEIMEI-TOPの子たちは、成績上位の子たちが多いですから、きっと「結果」にこだわり、結果を強く意識していると思います。

 

目標を見定め、結果にこだわることはめちゃくちゃ大切なことです。

 

でも、その結果というのは、「点」ではなく

「線」でつながってるものです。

 

「○○高校に合格した」という結果があっても、そこに至るまでの過程。

 

どういう勉強をして、どれだけ試行錯誤して、どんな壁にぶつかって、どんな方法で乗り越えてきたか。

 

 

それこそ、がその人の“本当の価値”になるんだと思います。

 

 

数年前のある女の子。

その子は、本気で受験勉強をしていて、親や先生が心配になるほど勉強する子でした。

 

でも、その子は第一志望に不合格になってしまいました。

一生懸命なのをみていたからこそ、その子が流した涙を見た時は心が苦しかったです。

 

でも、その子は第2志望にしていた高校に進学して、その高校では成績上位をキープしていて、さらに今は大学受験で第一志望合格を目指して努力しています。この子は、高校受験の結果だけでなく、過程から自分を成長させましたのだと思いました。

 

結果だけ追い続けてると、失敗したときに自分を全否定しがちです。

 

一方で、過程を大事にできる人、過程を楽しめる人は、どんな結果でもちゃんと何かを得られるのだお思います。

 

勉強も、道草を大事に。

勉強していると、解説を読んでも理解できないときや「わっかんねーーーー」って思う瞬間。

あるよね(笑)

 

でも、その“わからない時間”がめちゃくちゃ大事だったりするんだと思います。

 

「どうしてこうなるのか?」
「他の考え方はあるか?」
「前にやったあの単元と似てないか?」

 

こういうふうに考えていく“ 道草 ”の積み重ねが、自分の思考力を作っていきます。

答えが合っているかどうかよりも、「どう考えたか」の方がよっぽど重要だから。

 

 

成績が頭打ちになったり、模試で思うような結果が出なかったりする時期もきっとある。

 

 

でも、そこでやめずに続けられるかどうかが、次のステージへの分かれ道。

 

 

「勉強の成果=目に見える結果」って思いがちだけど、本当は「まだ見えてない成長」が水面下で進んでることの方が多い。

 

 

道草も、遠回りも、全部が自分を作っていきます。

 

ジンの言葉のとおり、

道草(過程)を楽しめる人は、目的地にたどり着くまでの景色を全部、自分の力に変えられる人。

 

結果だけを見てると、うまくいった時しか自信が持てません。

でも、過程を大事にしている人は、自分には積み上げたものがあると思えるものです。

 

 

難しい問題に出会ったとき、ちょっとでもワクワクできたなら、それが君の本当の伸びしろかもしれません。

この記事を書いた人

横山眞己(よこちん)

EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!