「この問題、ChatGPTに解いてもらおう」
今の中高生なら、そんなことが当たり前になりました。
実際、2026年4月に東京都教育委員会が発表した調査では、家庭でインターネットを使って学習する際に生成AIを「使ったことがある」と答えた児童・生徒は38.0%。前年は16.9%だったので、わずか1年で2倍以上に増えています。

さらに、2026年9月にOECDが公表したPISA2025の結果を見ると、OECD加盟国では15歳の生徒の46%が、週1回以上AIチャットボットを学習に使っています。日本は27%だったので、先進国の中ではむしろAIを使う子たちが少ない方です。
AIは、子どもたちのすぐそばにある存在になっています。
「答えを写す」のと何が違う?
問題をChatGPTに入力すると、答えだけでなく、途中式や解説まで一瞬で出てきます。
これをそのまま提出したら、もちろん「宿題をやった」とは言いにくいですよね。
でも、
元々ある解説を写すのは?これはダメっぽい!
じゃあ、教科書の例題を見るのは?これはOKっぽい。
友達に解き方を教えてもらうのは?うーん、これはどうだろう。。。
じゃあ、YouTubeの解説動画を見るのは?
先生に教えてもらうのは?
今まで君たちが勉強する中でやってきたであろう問題解決の手段も全部「自分だけの力で解いていない」と言えば、同じことと言えます。
だから問題は、AIを使ったかどうかではないのかもしれません。
AIを使って勉強している子の成績は低い。。。が!!
2026年9月にOECDが発表したPISA2025の分析では、AIと学力の関係について興味深い結果が出ています。
学校の課題でAIを使っている生徒は、使っていない生徒より科学の得点が低い傾向がありました。
ただ、このデータだけを見て、「AIを使うと成績が下がる」と結論づけることはできません。
AIの使い方や目的によって結果が違うからです。
「学習を助けてもらう」という一般的な目的でAIを使っている生徒では、週1回程度の利用者と非利用者の成績は平均的にほぼ同程度でした。さらに、AIが作った情報の質を自分で評価する方法を学校で学んでいる生徒では、AIを学習に使うことと、より高い成績との関連も見られています。
つまり、AIの使い方次第で、成績を上げることも下げることもできるということであり、便利な道具は、使い方次第という当たり前の結論です(笑)
ただ、あまりにも便利すぎるがゆえに、成績をあげるためという本来の目的から離れて、楽をするため・ズルをするためにに使えてしまうのがAIの恐ろしいところです。
文部科学省も、学校での生成AIについて一律に禁止するという考え方ではありません。2024年12月には「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン Ver.2.0」を公表しています。そこでも重要なのは、生成AIの特徴や限界を理解したうえで、適切に活用することとされています。
AIを使わないのではなく、AIを使いながらどう学ぶのか。
そこが問われる時代になってきています。
考えるのをやめてはいけない
話は少しそれますが、みなさん、勉強は楽しいですか??
受験勉強は合否・偏差値というプレッシャーがあり、学校での勉強も成績という数値で測られれてしまうため、楽しむ余裕なんてないかもしれません。
しかし、勉強は本来、悩む過程も踏まえて、楽しいものだと思うのです。
新しいことをしる喜び。考えることの楽しさ。解けたときの快感。悩むというワクワク。
そういうのを思う存分味わってほしいと思っています。答えを出せることより、その過程にあるものの方がよっぽど価値があることなのです。
これから先、AIはもっと賢くなります。「分からない」を入力すれば答えを教えてくれますし、文章も書いてくれて、計画まで立ててくれます。
だからこそ、これからの時代に大切なのは、AIを使わないことではなく、AIを使っても自分で考えることをやめないことだと思います。
では最後に、偉大な人の言葉を、口に出していってみましょう。

考えるのをやめてはいけない。
