3/6は、埼玉県の公立入試合格発表の日でした。
ここ数年で、浦和。大宮をはじめとする県内最上位校の合格もたくさんいただけるようになり、EIMEI-TOPの代表としても嬉しい限りです。

EIMEI-TOPは難関校合格に向けて全力でサポートする組織です。
しかし、2025年度入試で、TOP生全員が第一志望に合格することは叶いませんでした。
合格した生徒もたくさんいる。
でも、不合格になった子もいる。
これを書かずして、実績だけを自慢するのは”ウソ”になってしまいます。
今日のTOP-TIMESは、「不合格」というものについて代表横山の思いを書いておきます。
人間万事、塞翁が馬
ブログにも何度も書いてきましたし、僕の話をよく聞いてる人は何度も聞いた話かしれませんが
少し、僕自身の昔話を書こうと思います。
僕は、高校受験で偏差値50台から必死に勉強して、それこそ睡眠時間も削って勉強し、川越高校に合格しました。その時の喜びは今でも鮮明に覚えています。努力が報われた瞬間でした。親も親戚も先生たちもみんな喜んでくれたことも、嬉しかったです。
そして、時は流れ大学受験が迫ってきました。僕はその時も、高校受験と同じくらい、それ以上に必死に勉強していました。しかし、センター試験(今は共通テスト)で失敗してしまいました。僕が第一志望にしていた大学は足きりがあり、その試験で基準の点数を取れないと2次試験を受けられません。僕は足きりになり、第一志望とする大学を勝負することさえ許されませんでした。その時の悔しさや悲しみは言葉にはできません。次の日、学校に行く足は今までで経験したことがないくらい重く、友達と話す気分にもなれませんでした。そして、その結果を受けた僕は、模試で第〇志望という欄にも書いたことのない大学を受験し、そこに進学することになりました。
だから、僕は合格の喜びも、不合格の悲しみも、どちらも痛いほどわかります。
ただ、そんな僕が自分自身の2つの受験を振り返った時に思うのが、
どちらもかけがえのない宝物だということです。
当然、不合格はその時は死ぬほど辛かったですよ。本気で「死にたい」とも子どもながらに思いました。
けど、その学校に行ってなければ出会わなかった人や学ばなかったであろうことがたくさんあります。
もし合格していたら、塾の先生をやってなかったかもしれません、君らとも出会わなかったかもしれません、こうやって僕の経験を話すこともありませんでした。だから振り返れば、不合格でよかったと”今”は思えます。
何が良くて、何が悪いか、なんてその時にはわかりません。絶望だと思うことも、振り返ればよかったと思うことはいくらでもあります。
人間万事塞翁が馬ということです。
常に何か目標をもって、今を必死に生きることが大事なことだと思いますよ。ましてや、君らは高校受験で高い目標を持ち努力してきたと思います。そのエネルギーを違う目標に燃やしてくださいね。
高校受験は人生のたった3年間過ごす場所を決めただけに過ぎません。
君らが、ここからどんな人生を送るか、将来になるかは誰にも分かるわけがありません。
これからの君たちの行動で決まるものです。
君らを見てきた1人の身近な大人として、わくわくしながら、これからも君らの成長を応援させてください。
不合格だった君へ
「受験を終えて、頑張らなければよかった。挑戦しない方がよかったと思うかい?」
この質問を不合格になった子に、必ず聞くようにしている。
君は、
いつだって挑戦をやめることだってできたはず。
いつだって”行ける”学校に行く選択をすることだってできたはず。
高校受験で「楽な道」を選んで、大した苦労もせずに、通過する人だって世の中めちゃくちゃ多いんです。君の周りにもきっとそういう人がいたはずです。
しかし、さっきの質問をして、「挑戦しない方がよかった」という子には未だに出会ったことがありません。
それは、きっとみんなわかってるからなんだと思う。
楽な道を選ばなかったこと。
あえて険しい道を選び、挑戦すること、夢を追いかけることを諦めなかったこと。
それ自体が、人生の財産であることを。
そうやって、挑戦できる人間は、また新しい壁が表れた時にも、また逃げずに挑戦できる人間だ。
この先、きっと君は、人生で何度も訪れる「壁」を登ることができるはずだから。
それは、もし受験に全力で挑んでいなければ、君が手にするはずのなかったものだから。挑戦には価値があるんだよ。
ただ、今はこんな言葉も届かないくらい、君はきっと絶望に打ちひしがれていると思う。
君が受験というものに必死になった分だけ、その気持ちを強くなる。僕もそうだった。
今の君の気持ちがわかるからこそ、今はその絶望をゆっくり噛み締めなさい。泣きたければ、泣けばいい。
だけど、絶対に忘れて欲しくないことがある。
それは、この不合格という結果が君自身の努力や人生を否定するものでは決してないということ。
今まで築き上げてきた教材や解いた問題の数々。誘惑を我慢して勉強した時間。勉強で通じた仲間、先生、家族の支え。受験に費やしてきたすべての経験が君の中で今も生きている。
それはこれからの人生の糧になるものだ。
今すぐにとは言わない。
少しずつ、少しずつ。
また目標をもって、前を向いて、君が君らしく頑張れることを、
この受験が君の人生を照らす道しるべになることを祈っています。
