
中学生が知っておきたい“心の疲れ”との向き合い方
ゴールデンウイークという大型連休が明け、新学年・新学期にも慣れ始めた今日この頃。
こんな悩みはありませんか。
・朝なかなか起きられない
・学校に行くのが少し憂うつ
・勉強や部活にやる気が出ない
・なんとなくイライラしたり、元気が出なかったりする
この時期、こういう気分になる人も少なくないかもしれません。そしてそれは、いわゆる「5月病」かもしれません。
「5月病」って何?
5月病という正式な病名があるわけではありません。
春の新しい環境に慣れようと頑張った心と体が、ゴールデンウィーク明けあたりに疲れてしまい、やる気が出なかったり、気分が落ち込んだりする状態のことを指します。
4月は、新しいクラス、新しい友人、新しい先生など、変化が多く緊張しやすい時期です。その緊張の糸が5月に入って少しゆるむことで、心に「疲れ」が出やすくなるのです。
こうした気分の変化や疲れは、誰にでも起こり得ることです。
「自分だけがサボっているのでは?」
「なまけているのでは?」と考えすぎる必要はありません。むしろ、それだけ真剣に毎日を頑張ってきた証です。
まずは、「少し疲れているだけだ」と認めて、自分にやさしくすることが大切だと思います。
5月病とうまく付き合うための4つのポイント
① 無理に頑張ろうとしない
やる気が出ない時に「頑張らなくちゃ」と無理に気合いを入れても、かえって疲れがたまることがあります。そんな時は、「少し休んでもいい」と自分に許可を出すのがいいと思います。
たとえば勉強も、「今日は1ページだけやってみよう」と目標を小さく設定することで、自然とやる気が戻ってくることもありますね。
② 生活リズムを整える
睡眠や食事の時間が乱れてしまうと、心や体の調子も崩れがちになります。まずは「夜更かしを控え、同じ時間に起きる」ことを意識してみましょう。
朝食をしっかりとることも、エネルギーを補うためにとても大切です。体調が整ってくると、気持ちも少しずつ前向きになってきます。
③ 小さな「楽しみ」をつくる
毎日を乗り越えるためには、「ちょっとした楽しみ」や「ごほうび」を作るのがおすすめです。
たとえば…
- 好きな音楽を聴く
- お気に入りのお菓子を食べる
- 推しの動画を見る
- 勉強が終わったらゲームを30分だけする
このように、日々の中に小さなご褒美があるだけで、1日が少し明るく感じられるようになります。
④ 誰かに話してみる
気持ちがもやもやしているときは、話すことがいちばんの解決法になる場合があります。
友だち、先生、家族、信頼できる人に「ちょっとしんどい」と伝えるだけでも、心が軽くなることがあります。
話すのが難しい場合は、ノートに気持ちを書いたり、スマホのメモアプリを使ったりするのも良い方法です。
とにかく、「一人で抱え込まないこと」が大切です。
最後に
5月病は、真面目に頑張ってきた人にこそ起こりやすいとも言われています。今、少し元気が出ないのは、あなたが毎日しっかりと向き合ってきた証拠です。
この時期を無理せずに乗り越えることができれば、また前に進めるようになりますからね。焦らず、自分のペースで大丈夫です。
中間テストも近いですから、目の前のことはしっかり取り組めるように頑張っていきましょう。