偏差値だけじゃない公立御三家と川高川女の差
埼玉県内公立高校の御三家(浦和・浦和一女・大宮)と川高川女は、倍率も高く、難関校と言えます。
当然、御三家の方が北辰偏差値は高く、70~72ぐらい、川高川女は68~70ぐらいが合格のラインです。
偏差値的にはそこまで差がない2つの群に見えるかもしれませんし、本番受けるテストは、どの公立でも同じものです。
しかし、この2つの群には明確で大きな差があります。
今回はその差を解説していきます。
「併願校」の違い
受験は、行きたい高校だけを1校に絞って受けるわけでなく、第一志望の高校に不合格だった場合のことも考えて、2・3校受けるのが一般的です。
公立高校は受かったらその高校に行かなといけませんので、私立高校は「滑り止め」として抑えておくわけです。
埼玉県内の私立高校のほとんどは“お約束”というシステムがあり、北辰テストの成績や通知表の結果で、合格がほとんど決まります。
公立高校を第1志望にする場合、お約束が貰える私立高校を併願校に選んで、公立高校を受験します。
が、御三家は少し様子が違います。
下の表をご覧ください。その公立高校を受ける上で、併願校にしている割合が多い順に並んでいます。
お約束が貰える川越東・淑徳与野・栄東などが割合としてはもちろん多いのですが、お約束のない私立いわゆる難関私立・国立を同時に受験する人が決して少なくなくありません。川高川女はその割合は、御三家に比べて圧倒的に少ないですよね。
つまり、御三家を目指す子たちは、難関私立・国立を目指しながら受験する人が多い一方、川高川女は公立を第1志望に受験している人が多いということです。
それは、川高川女を目指す子たちは所詮公立レベルでとどまってしまうのに対して、御三家を目指す中学生たちは、圧倒的に見ている視点や勉強のレベルが普段から高いことを意味します。
これは決して埼玉県に限った話ではありません。TOP-TIMESでも紹介した「法政第二」は神奈川県NO.1公立「横浜翠嵐」の併願校になっています。
また、現に過去のTOP生で、浦和一女に受かった先輩も、早慶レベルの高校にチャレンジしたことで力をつけていきましたし、大宮に受かったTOP生は、自分が公立レベルの勉強しかしておらず、周りは難関私立を受験している人が多かったことを知って、中学生の勉強のレベルの大事さを痛感したと言っていました。
上位校を目指すなら、高校に入るまでではなく、高校に入ってからの生活を見定めていかねばなりません。
御三家を目指すということは、高校に入ってから、そういうレベルで勉強していかないといけないということなのです。
SS70やTOP講座は、難関私立にも対応できるカリキュラムで行う講座です。
御三家を目指すなら、川高川女に入った後も上位をはりたいなら、必死に食らいついていって下さい。
ワンランク上の下位かワンランク下の上位か。
僕はワンランク下でトップを目指すなら、努力してぎりぎりでもワンランク上の志望校を目指すべきだと考えています。
僕の同級生に、浦高を第一志望にしていて直前で川高に志望校を変えた子がいました。入学時は、川高でもトップ。しかし、高校では、どんどん落ちていき。最終的には2浪して、名の知れない大学へ。
上位校ではそうやって落ちぶれていく人が、うじゃうじゃいるのもまた事実です。
入試の得点が高い人が、2年後も同じように高い得点を取っているかというとそうではない。逆に、ぎりぎりで入った子が、2年後もぎりぎりとも限らない。
高校に入ってからが勝負です。
だったら、今できる最大限の努力をして、少しでも上の高校を目指してレベルの高い環境に身を置くのが僕はいいと思います。
自分にとって生ぬるい環境にいると、どんどん怠けていくのが人間というものです。
がつがつ上を、高みを目指していってください!
また、御三家を目指すのであれば、どんな問題にでも挑み、制する覚悟でいましょう。
険しい道になることは間違いないのですが、川高川女を目指すことよりも圧倒的なリターンを手に入れることが出来ます。
その差は、高校生になったときに顕著に表れるでしょう。最終的に志望校を下げることは良いんですが、最後まで戦い抜いてみてください。