バカな行動で一生を棒に振ってしまう人たち
一昔前、「バカッター」という言葉が流行りました。Twitter(現X)などのSNSで、常軌を逸した行動をあげて炎上してしまう人たちのことをそういいました。
有名なのは、コンビニにある店頭のおでんを触ってその映像を上げた“おでんツンツン男”や最近ではスシローで醬油の口を直接舐める学生がニュースで取り上げられました。
このような人たちは、企業側から損害賠償請求を受けるだけでなく、世間に名前が広まってしまっていますので、職に就くことも難しく、その家族も含めて半永久的に社会的な制裁を受けることになります。バカな行動1つで人生を棒に振ってしまった人たちです。
こういう人たちの言い分は決まって
「こんなに叩かれるとは思ってなかった」
「迷惑をかけようという気は無かった」と言います。
ですが、そんな言い訳で許されるはずもなく、非常に愚かですね。
では、なぜこういう人たちは愚かな行動をとってしまうのでしょうか。
それは、
「先を見越す力」が乏しいからでしょう。
こういう行動をしてSNSに上げれば、どんなことが待っているのか想像できず、思いついた行動を何も考えずに発信してしまう。こういうトラブルは決して他人事ではありません。
ニュースになるような大ごとから、友人と仲たがいしてしまうような小さなことまで。大小さまざまなトラブルがSNSで起こりうる今の時代です。自分の言動に責任をもっていかねばなりませんね。
賢さとは、先を見越す力
こういう話を踏まえて、
僕は賢さとは「先を見越す力」であると考えます。
この「先を見越す力」の有無は、普段の生活を見ていればよくわかります。
例えば、朝9時に集合となった時に、賢い子は「9時に集合するためには8時に家を出る必要があって、家を出る前の準備に1時間ぐらいかかるから、7時には起きないとかな。朝バタバタしたくないから、夜のうちに荷物の準備は済ませておこう」と考えます。
当たり前ですか??
でも、先を見越す力がないと、そんな想像もできずに、いつも時間ギリギリでバタバタしていたり、忘れ物も多かったりするのです。
この前行われた中間テストを思い出してください。
前回の中間テストは、1・2年生は新人戦が被り、3年生は北辰テストと被り、結果を出す生徒とそうでない生徒とではっきり分かれる結果になったように感じています。
僕が直接担当するTOP生の2年生は、新人戦があり部活延長があることを見越して、2学期に入ってからコツコツとワークを進めて、学年3位の結果を出しています。
逆に、目先のことに追われて、気づいたらテスト3日前でワーク終わってないというTOP生もいました。2,3か月先のことは、カレンダーや予定を確認すればわかることのはずです。
そのために、いつまでに何をやっておかないといけないか、土日に予定があるなら平日に何をやっておかないといけないか。
結果を出す賢い子は、先を見越して、行動しています。
また、ゲームやスマホなど誘惑に負けてしまう人も同様に「先を見越す力」が弱いと言えます。
今、誘惑に負ければどんな結果になるのか、少し考えればわかることですね。
先を見越し、優先度を考えて行動することが非常に大事なことであり、それこそが賢い人とそうでない人の一番の差なのではないかと思っています。
石橋をたたいて渡る
自動車の免許を取るために教習所に通うと
“だろう運転”ではなく“かもしれない運転”をしなさいと言われます。
“だろう運転”とは、「車通りが多い道路だから歩行者は飛び出さないだろう」など、自分に都合のいい解釈で運転してしまうことを指します。
逆に“かもしれない運転”は、「歩行者が飛び出してくるかもしれない」「対向車が曲がってくるかもしれない」と起こりうる危険な事態を、あらかじめ予測しておくことで事故を未然に防ぎます。
これは、普段の生活や勉強でも考えるべきです。
友人関係でも「何気ない一言が人を傷つけるかもしれない」「これをしたら相手は嫌がるかもしれない」と思った方がいいでしょうし、
勉強でも「これぐらい大丈夫だろう」「なんとかなるだろう」って思うより
「苦手なこの単元がテストに出るかもしれない」「もっと勉強しておいた方がいいかもしれない」って思った方がいいです。
結果を出している人は、石橋をたたいて渡ります、いい意味で臆病なのです。
不安になりすぎて行動できなくなってしまっては困ってしまいますが、先を見越して、危険を察知して、行動に移していってください。