【TOP TIMES 2024 NO.23】公立受験の落とし穴

埼玉県の中学生の70%は公立高校へ

 埼玉県の中学生は3人に2人が公立高校に進学しますので、高校入試の中で最も一般的なのが公立入試と言えます。実際に、EIMEIグループでも公立志望者の方が圧倒的に多いです。

そんな公立高校ですが、

実は、、、同じぐらいの偏差値帯の学校では、

カリキュラムや指導方針に大きな違いがないことをご存知でしょうか

 

 

公立高校は、県内のどこに住んでいても不利にならぬよう、同程度の水準の教育を受けられるように運営されています。公立の中学校と同様に先生の移動もあります。

 

従って、設備や行事含めて、高校ごとの大きな違いや差が公立高校ではあってはいけないものなのです。

 

 

  

もちろん、集まる生徒層が違うことやその学校の歴史や伝統もあるので、その高校ごとに雰囲気は大きく異なります。

 

それでも、本質的な中身の部分はどこも同じであることは理解しておきましょう。

 

それを前提としたうえで、公立高校志望者に気を付けておいて欲しいことをまとめておきます。

 

併願校を甘く見てはいけない。

公立と違って私立高校はその学校ごとに指導方針が大きく異なります。

学費も公立の比ではないため、設備の差も大きいです。

 

 

毎年、受験生を見ていると公立高校は何校も説明会や文化祭に足を運ぶのに、

「どうせいかないから」

「○○高校受ける人はこの私立受けるから」と。

学校によって特徴が大きく違う併願校の私立を安易に選んでいる子が少なからずいます。

 

 

しかし、公立でもトップ校になれば倍率は上がり、不合格になる人数も決して少なくないのですから、行く可能性が大いにある学校を「ここ“ で ”いいや」と決めていいわけがありませんね。

 

 

特に入試が近づいてくると、受験生は精神的に不安定になります。自分の人生の大一番の勝負が間近に迫っている緊張感と焦りは今からは想像もできないことかもしれませんね。

 

 

そんな精神状態の中、公立第一志望で、テキトーな高校を併願にしている子は、直前期になって併願校探しに慌てたり、公立のレベルを下げようかと悩んだりすることになります。

ここが思わぬ落とし穴!

 

 

最後まで自分の第一志望を追いかけるために、

入試直前で勉強に集中するために、

必要なことが【自分が納得できる併願校があること】なのです。

 

 

 

毎年、公立トップ校に合格していく子の多くは、第一志望が早い段階で決まっているのは当然のことながら、夏休み中や遅くても2学期中盤頃には併願校の決定も済ませています。

 

 

公立を第一志望の子ほど「ここ“ が ”いい!」と思える併願校探しを心がけてください。

 

 

公立トップ校のメリットとデメリット

中身に差がない公立と前述しましたが、僕は公立高校出身ですし、公立には公立の良さがあります。僕が思う公立トップ校のメリット・デメリットをまとめます。主観ですので、すべての高校に当てはまるものではありません。

 

何事もメリットとデメリットは表裏一体です。私立の方が厳しさもあり自由が少ない分、ある程度管理されたい子にはいいのかもしれません。

 

自分の体質に合う学校を選ぶのが大事です。

 

あとは、大学受験を見越したときに、今は私立高校の子でも予備校に通う子が増えているのですが、詳しくはまた今度の記事にて。

 

 

最後に、これは公立だろうが、私立だろうが関係ないのですが、

レベルが高い環境に身を置くというのは大事です。

 

 

自分にとって、生温い環境にいると頑張ろうと思ってもどんどん楽な方に流されてしまうのが人間というものです。

公立トップ校には、地域の学年上位層が集結します。僕自身も入学当初はその周りのレベルの高さに驚いたものでした。

 

 

でも、そういう環境で高校生活を過ごしたからこそ、僕は現役で国立大学に進学できたのだと思っています。

 

ぜひ、みんなにもレベルが高い環境を目指して突っ走れる人であってほしいと思います。

この記事を書いた人

横山眞己(よこちん)

EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!