明治大学附属世田谷高校の説明会情報まとめ

明治大学の附属は全部で4つ。

言わずと知れた日本の難関大と言われる大学群の一角

「MARCH」

 

その中の「M」は明治大学。昨年度の明治大学への志願者は全国で10万人。そんな日本屈指の名門大学である明治大学に内部進学できる推薦枠を多くもっている、いわゆる附属校は2026年度から全部で4つになります。

 

①明治大学附属明治

②明治大学附属中野

③明治大学附属中野八王子

new④明治大学附属世田谷

2026年度(今年の中3生が高1になる代)から、いよいよ日本学園が、明大世田谷として生まれ変わります。

 

明治大学の附属校が増えるということで、中学受験ではここ数年注目され続けてきましたが、高校入試も来年からスタートします!

明大世田谷(現在:日本学園)の校門

それに伴い、塾関係者のための説明会が開催されましたので、その詳細をまとめていきます。

約150人の塾の先生たちが集まりました!その注目度がすごいです。

 

明治大学付属世田谷高校の基本情報

アクセス京王線・井の頭線 明大前駅から徒歩10分。東武東上線 鶴瀬駅から約1時間20分(乗り換え1回で通学可)
特徴2026年度から明治大学の附属校へ。これを機に、100年以上続いた伝統ある男子校が共学へと生まれ変わります。明治大学へは7割強の進学率を目指している。共学になるにあたり女性教員を増やしたり、新校舎を建設したりと、来年度のスタートがとても楽しみ。
入試形態推薦入試(募集定員:男女合わせて80名)一般入試(募集定員:男女合わせて80名)
日程1月22日 →発表1月23日2月11日 →発表2月12日
試験科目①英語・国語・数学(3科合わせて90分/各50点)
②書類審査
②面接

出願資格:3年次の内申9科36以上
①英語・国語・数学(各50分/各100点)
②書類審査

※推薦入試受験者には3科総合得点に5点加点
注釈英検などでの加点や併願優遇はない。書類審査の点数配分があるかは不明(2025年5月末発表の募集要項を参照)。入試問題の難易度や倍率は予想もできないが、先にスタートした中学受験で、ここ3年の倍率は4倍以上あり、その注目度・人気度は計り知れない。他の明大附属系列の入試問題にも精通しておくのがいいだろう。

校舎の1号館が国の有形文化財に登録されており、歴史ある男子校が明治大学の附属校の共学へと生まれ変わります!制服も、ベースとなる正装に加えて、女子はリボンやスカートなどアレンジが可能なものもオプションとして刷新。

明大世田谷のパンフレット表紙(新しい制服を導入)

 

 

新校舎を建設中、9月にはそこで実際に授業も開始!さらに「明大前駅」が最寄りと最強の立地です。

 

 

説明会は、明大世田谷へとなっても、”日本学園の教育理念や大事にしてきた「人格教育」は変えない”という谷口校長先生の熱い演説からスタート。

 

「その子の得意な道で成長すればいい」という建学の精神や、20年間試行錯誤して確立してきた体験に根差した教育「創発学」をこれからも大事にしていくという宣言がありました!

 

そのことを前提に、

①明治大学の授業を高校生が受けるなど高大連携したキャリア教育

②文系の生徒も、数学や理科を履修してもらう理数教育

国際理解教育

を新たに力を入れていくそうです。

特に、③に関しては、明大に進学するために必要な条件として「英検2級の取得」とすることや、希望者はオーストラリア・フィリピンへの留学をすることも可能としています。

 

私立らしい珍しい部活動もあり充実している。共学化にあたり、今ある部活動は基本的に男女合同で活動していくことになるが、一部の運動部(バスケやバレーボール)は女子だけで活動せざるを得ないため、初年度からすべて用意するのは厳しいかもしれないとのこと(顧問やスペースの問題も…)。

 

明治大学への進学率は、学年200人/280人(学年の7割)を目指すというのが、大きな発表でした。

これは他の明大附属校と同等の数字なので、実際に達成されるのか期待したいです。また、他3割の他大学進学希望者にも対応できるようなカリキュラムを組んでいるそうです。

 

各学部への推薦枠の数や明大への推薦権を持ったまま他大受験ができるのか等は明らかにされませんでした。(同じく共学の明大明治とどれぐらい差が付くかが、注目ポイントです。)

 

実際の入試に関しても、どんな問題が出題されるのかなどは未知数です。

 

女子にとっては数少ない附属校の選択肢が増えたという点や中学受験の人気度から見ても、高校受験の方も高倍率の競争になることはほぼ確定と言っていいでしょう。

 

推薦入試が1/22、一般入試が2/11と言うことで、選択肢が広がった一方で、受験戦略が難しくもなりましたね。

 

   

 

細かいところは、まだ大学側との話し合いも重ねている段階で、入試の募集要項含めてすべてが決定している段階ではないそうですが、今後の動きに目が離せないなと思わせる、ワクワクする説明会となりました。

 

 

 

新しい情報は、ホームページで随時更新していくと言っていたので、説明会など含めてチェックしましょう!

 

 

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この記事を書いた人

横山眞己(よこちん)

EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!