【TOP TIMES 2025 NO.24】中2で沈む子、沈まない子

中2は、いわゆる中弛みの時期と言われています。

 

しかし、最近は「中だるみ」とヒトコトでは済まされない問題をはらんでいる気がします。

 

その問題点と中2が今やるべきことをまとめました。

 

①小学生の貯金が尽きる中2

中1まで定期テストでは上位を取れてたのに、中2になってからじわじわ成績が下がる子が結構います。

 

これは、中2になると勉強の内容が、一気に抽象的になるからです。

 

例えば、数学で、中1で習う内容は、実は、小学生の延長に過ぎません。比例・反比例も、負の数の考え方が加わるだけだったり、図形も単元も円周率が「3.14」で計算していたのが「π」に代わるだけだったり。

 

小学生の時の内容がしっかり身についてきた子は、割とついていけちゃうんですよね。

 

しかし、中2からは、1次関数や証明など小学生の内容からはかなり飛躍した抽象的な単元にはいってきます。理科も原子や電気など目に見えない世界を考えたりする必要があります。

 

そうなると、中途半端な勉強では到底太刀打ちできません。

 

 

小学生の貯金で成績が取れていた子は、ここで一気にふるいにかけられるというわけです。

 

 

だから、中1の時に、わかるからと言って手を抜いた勉強をしていると、中学生の正しい勉強が身につかず、いざ中2になった時苦労します。

 

中2になったら、1年生の時より気合いをいれて勉強しないとどんどん落ちていきます。

 

②親(大人)の言葉が届かなくなる中2

これは思春期というか、反抗期というか、

もうそういう時期だからとしか言いようがないのかもしれませんが、とにかく親の言葉が届かなくなります。

  

何を言っても響きません、こうしろと言ってもその逆の行動をとりたがります。

特に男子。

※全員がそうなるわけではありませんが…(^-^;)

 

 

ただ、これは決して悪いことではなく、自立の前段階です。

まさにかさぶたのような、成長の副作用なのだと思います。

 

 

親は、その反抗期の子どもの言動にいちいち目くじらを立てる必要も、おどおどする必要もありません。でーんと構えて、良いものは良い、悪いものは悪いとはっきり伝えていく必要があります。

 

それも、一方的に伝えるのではなく、対話が大事です。子どもがどう思ってるのかを聞きつつ、本人が納得できるように話し合うことが大事ですね。

 

中1は素直に勉強に励む子が多く、中3になると精神的にも成長し、受験を意識するので勉強に励みます。

 

やはり中2が難しい、、、受験を意識するのも現実的に難しいですし、勉強に意味を見出しづらくなります。成長段階といえども、まだまだ子ども。楽なこと、目先の楽しいことに逃げてしまうことも多いです。

 

 

この①と②が掛け合わさることで、中2で学力が沈んでしまう子がいます。

これをどうにか阻止したい。

中3になったらちゃんと勉強に向き合える子が多くなるので、いかに中2で失速しないかが大事です。

 

 

塾のシステムにちゃんと乗っかってくれればある程度は防げますが、それも充分ではありません。

僕ら大人は、今何が必要か、なぜ勉強が大事かを、未来を見せ続けないといけませんね。

 

 

志望校は中2が終わるまでに決めておくべき

少し話は変わり。。。

 

僕は常々、志望校は中2が終わるまでに決めておくべきというのを生徒・保護者に伝えています。

 

 

なぜなら、「3年生なってから決めよう」では手遅れになるケースが多いからです。

 

 

まず、3年生の1学期というのは、めちゃくちゃ忙しいです。

 

新学年になると、委員会や係、新学期の仕事が入ってくるなど“新しい環境”というだけで人は疲弊します。

 

5月には体育祭、6月には部活動で引退を控えた試合やコンクールもあり、体力的にも消耗するイベントが盛りだくさん。

 

そんな中、当然。中間や期末テストがあります。

この3年生の定期テストはこの成績次第でいける学校が決まるほど重要です。

 

 

そして、毎月、北辰テストがあります。

 

受験生とはいえ、3年1学期は勉強だけに専念できる時期ではないのです。

 

そして、目の前のことに追われた多くの3年生は、夏休みに入ってからやっと進路のことを考え始めます。

 

でも、そうすると、本来、勉強に専念すべき夏のまとまった時間を高校の説明会や見学やらに充てないといけません。

 

夏の間で「ここだ!」と決まればまだいいのですが、そんな短期間で決まるものでもありません。そうするとずるずる志望校決定が遅れて、11月や12月まで志望校が定まってないなんてことになりかねません。

 

 志望校決定が遅れると、その志望校に合わせた対策が遅れます。その学校が上位になればなるほど必要な対策も多くなるため、「間に合わない」ということが起こります。

 

 

とはいえ、2年生の終わる段階で「絶対ここ!」と決まっているのは、現実難しいかもしれません。

 

なので「○○高校か□□高校がいいな」とか、「このレベル帯の学校に行く」とかある程度絞ってあることが重要です。

 

 

特に、附属校を目指す場合は、早めの対策・受験レイアウトの決定が不可欠です。早めにご相談ください。

この記事を書いた人

横山眞己(よこちん)

EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!