鉄則【勉強の3ステップ】
勉強において、3つのステップを段階的に踏むことで成績をあげることができます。1つずつ説明します。
《step1:わかる》
授業に出たり、質問したり、解説を読んだり、ノートまとめをしたり、方法は無限にあるのですが、わからないものをわかるようにする、つまり理解することが1段階目です。
勉強はここがスタートラインなので、まずは自分の頭で理解することが非常に重要です。ただ、実際に問題を解いてみると、解けないことが多いのではないでしょうか。
「わかる≠解ける」なのです。
《step2:できる》
理解したと思ったら、実際に自分の手を動かして解かねばなりません。暗記物なら、自分でその言葉の意味を説明できるかの確認をしなければいけません。
勉強において、一番怖いのは「わかったつもり」の状態です。ここを徹底しない人が「勉強しているのに成績が上がらない」と言い始めます。
解説動画を見るだけになってしまっている人も要注意。《できる》にこだわって勉強することがポイントです。
この《わかる》→《できる》のことを「インプット→アウトプット」と言ったりします。脳科学的にもアウトプットを中心の勉強は効果的だと証明されています。インプットも大事にしつつ、アウトプットを前提とした勉強を心がけましょう。
《step3:得点できる》
しかし、「普段の勉強ではできたのに、テストになるとできなくなる…。」という経験をしたことがある人も多いはずです。
《できる》ようになったとしてもテストで《得点できる》というのはまた違う段階なのです。
得点できるようになるために必要なのは、徹底的な反復と演習です。
さらに、時間を測って行うテストも普段の勉強から取り入れないといけません。
この3つのステップを実行していくことを自学といい、これが自分の中で自然と身についていくと自分の力で伸びていける、つまり自学自伸できるようになっていくわけです。
逆にこのステップを意識して勉強しないと、「頑張っているのに結果がでない」ってことも起こりうるのです。
いま自分の勉強は3段階のうちのどこを行っているのかは、常に意識してやっていきましょう。
勉強に終わりはない
「限界効用逓減(ていげん)の法則」というものがあります。それは下のグラフのように、テストで例えるなら60点から70点に上げるのは、70点を80点にするのを比べた時、同じ10点でも倍以上の努力が必要になっていきます。80点を90点にするにはそのまた数倍の努力が必要で、90点を100点にするには、果てしない努力が必要になってきます。
なので、例えばテストで自分の得点より10点高い人がいたとしたら、その人と自分とでは、得点以上の実力差があって、数倍の努力の差があると思っていた方がいいです。
学年1位と学年10位を比べた時、点数の差はあまりないかもしれません。
が、そこには見えない大きな差があるものです。
自分がわからないところや弱点の穴を潰したとしても、新たな穴を見つけたり、見えないところに落とし穴があったりします。
勉強すればするほど、これも必要かも、あれも必要かもとなっていくはずです。めちゃくちゃ大変な作業なのですが、その突き詰めていくことこそが、勉強の楽しさです。
だからこそ、「わからない」ことを恥ずかしがること、恐れること必要のないことです。突き詰めていく過程を楽しみましょう。