3年間の「探究の旅」と、中央大学へ続く7年間
高校紹介シリーズ。
今回は、杉並区にある「中央大学杉並高校」
通称:中杉(ちゅうすぎ)です!

先日、開催された塾対象の学校説明会に参加してきました。

中央大の附属校は
①中央大高校(文京区)
②中央大杉並高校(杉並区)
③中央大附属高校(小金井市)
④中央大附属横浜(横浜市)
の4校です。
中央大学の附属校は、入試のレベルや大学への推薦では大きな差はなく、「3年間をどんな人と、どんなことをして過ごすか」が一番の違いだと、説明会で紹介されていました。校舎の校風や規模感が違うので、自分に合う学校を探してみましょう!
今回は、中杉ならではの教育と、最新の入試情報をレポートしていきます!

中央大学杉並高校の基本情報
| アクセス | 西武池袋線 石神井公園駅から徒歩約30分(西武バスも出てる)。JR・東京メトロ 荻窪駅からバスも利用可能。東武東上線 鶴瀬駅から約1時間20分。 | |
| 特徴 | 附属中学校を持たない高校単独校。1学年約300名が同時にスタート。毎年90%が中央大学へ進学。 | |
| 入試形態 | 推薦入試(2027年度より「一般公募推薦」から名称変更。内容は変更なし)募集人数:男女合計135名 | 一般入試 募集人数:男女合計150名 |
| 日程 | 1月22日 →発表1月22日 | 2月10日 →発表2月11日 |
| 試験科目 | ①適性検査(5教科・各20分/各20点) ②面接 ③内申点 出願資格:9教科の内申合計37以上、かつ1・2がないこと | 英語・国語・数学の3教科(各100点)+内申点 |
| 注釈 | 倍率は2.5倍~3倍ほどで、ここ数年倍率は横ばい。推薦入試で不合格でも一般入試を受験が可能。その場合の優遇あり。帰国生入試もあり。 | |
特徴①:高校生活は「探究の旅」〜C.S.JOURNEY〜
中杉では、高校生活を「何かを探究する旅」と捉えているという話がありました。
問いを与えられたり、答えを教えられたりするのではなく、自分で目的を持ち、失敗や困難を経験しながら歩む3年間。この旅を「C.S.JOURNEY」と呼んでいます。
CSには「中杉」と、「クリエイティブ(創造力のある)」「セルフモチベーティブ(自主的な)」生徒を育てたいという願いが込められています。
そのゴールとなるのが、3年生で取り組む「卒業論文」(文系コース)と「理数探究」(理系コース)です。2年生までは全員同じカリキュラムで学び、3年生で文・理のコースに分かれます。
- 卒業論文の例: Wikipediaの編集経験をもとに「知識のあり方と体系化」を論じたもの、好きな少女漫画をテーマにした作品論など。
- 理数探究の例: 日焼け止めの製作、迷惑メールフィルターの作成など。実験に時間がかかるテーマを選んだ生徒は、夏休みも学校に通って研究したそうです。
テーマは生徒自身が決めます。「好き」を1年かけて論文や研究にまとめあげる経験は、大学での学びにそのままつながりますね。
特徴②:中央大学との「7年間の高大連携」
中杉の3年間は、その先の中央大学での4年間に続いています。連携プログラムも充実しています。ライティングラボでは、卒業論文を書く際、中大の大学院生が毎週中杉を訪れ、論文のアドバイスをしてくれたり、科目等履修生制度では、経済学部・商学部の授業を高校生のうちに履修し、単位を取ることもできます。
大学の先生や院生、学生と実際に触れ合う中で、「どんな先生がいて、どんな研究をしているのか」を知った上で進学先を選べるのは、附属校ならではの大きなメリットですね。
特徴③:コツコツ型が報われる推薦システム
毎年約90%の生徒が中央大学へ進学します。進学する学部・学科は、3年間の総合成績順に上位者から選んでいく方式です。日々の課題や小テストの積み重ねが、そのまま大学の学部選びにつながります。学校の先生も「コツコツ型で真面目な生徒にはとても良いシステム」とおっしゃっていました。
また、受験生が出願理由に挙げたのは「校風」が82%でトップ。説明会で先生や生徒の様子を見て「ここで学びたい」と感じた生徒が多いようです。
入試における注意事項
《推薦入試の面接》
面接官2名、受験生1名の「ミニスピーチ形式」です。流れとしては、入室前に問題を渡され、約2分考え(メモは不可)、入室後、1分間で自分の考えを話す(面接官からの質問はなし)という理由とともに自分の意見を述べるというものです。
奇抜さや気の利いた答えは不要とのことで、初対面の大人に、根拠を示して自分の意見をわかりやすく伝えられるかが見られています。
《一般入試・教科別のポイント》
国語: 2027年度から、大問1の漢字が書き取りから選択式に変更されます。「同じ漢字を使うのはどれか」を選ぶ形式で、むしろ語彙力が問われます。また、恒例の要約問題(評論文を80〜100字で要約、「3文で書く」「2文目を『しかし』、3文目を『つまり』で始める」という条件つき)は今年も要注意。この条件自体が要約のヒントになっています。
数学: 「習ったことがない」ように見える問題も、必ず既習内容で解けます。条件の正確な読み取りと情報整理がカギ。記述問題は途中点ありなので、考え方のプロセスを書けるように練習しておきましょう。
英語: リスニング2問、長めの長文2題。文法・並べ替えは正答率が高く、差がつくのは長文です。中学英語の基礎を固めた上で、長文を前から素早く読む練習をしておきましょう。
