写真は、EIMEI-TOP代表横山の中学生時代の北辰の偏差値の推移です。
これをみてどう思いますか??ちなみに、これで埼玉県内1000位ぐらいですので、県内2位を取ったシマのすごさがわかりますね(笑)
これを見た時に思うのが「英語と国語が全然安定してないやん」ってことです。入試当日、英語国語で悪い方が出ていれば落ちていたかも…。
今でも鮮明に覚えています、調子のいい時は、すっと文章が入ってくるけど、調子が悪い時は内容が全然入ってこないのです。感覚で問題を解いているので、特に国語の読解は運ゲーだと思っていました(笑)
でも、違いますね。僕が国語と英語が安定しなかった原因がちゃんとあります。
それは…。
音読を全くやっていなかったからだと思っています。
さて。今回のテーマは「音読の重要性」についてです。
「目」は全体をざっくりとらえるのが得意。「耳」は細部を正確にとらえるのが得意。
右の写真の文章を黙読してみてください。どうですか?
ちゃんと意味まで理解することができますよね。
本当は変な文章であるものを読めてしまうのは、
目でざっくりとらえたものを、脳は自分が知っているものへと変換しているからです。
脳と目の関係ってすげぇ!!
しかし、日常生活ならそれでいいかもしれませんが、入試では命取りになりえるのです。文章には書いていないことを勝手に脳が誤って認識して意味を理解することも…。
つまり、中学生の横山は、読んだつもりになっていただけ本当は全然読んでいなかったのです。
自分はちゃんと読んでるよ、と思ったそこの君。他人ごとではないですよ?
試しに、教科書1ページ、意味を考えながら黙読と音読でタイムを計ってみてください。
黙読の方が圧倒的に早い人は、全体をざっくりと読んでいるだけになっている可能性が高いです。
声に出す音読は、1文字1文字発音せざるをえません。
1語1語意識していくことで、”耳”で言葉を理解していきます、そうすることで脳は言葉のつながりを正確にとらえることができるのです。
言語感覚を鍛えるために音読
音読をしていると、すらすら読める文章とカタコトになる文章があることに気が付きます。
下の文章は、《国語》の読解問題の一説です。全員音読してみましょう!すらすら読めますか??
「知識それ自体が力である」 と言うけれど、ただ知識があるだけでは、すくなくとも、現代においてはカにはなり得ない。知識自体ではなく、 組織された知識でないとものを生み出すはたらきをもたない。 そればかりではない。知識の量が増大して一定の限度を越すと、飽和状態に達する。あとはいくらふやそうと しても、流失してしまうのである。だいいち、その問題に対する好奇心がうすれてきて、知識欲も低下する。 収穫逓減の法則、というのがある。 一定の土地で農作物を作るとき、それに投じられる資本と労力の増加につれて生産高は上がって行くが、ある 限界に達すると、こんどは生産が伸びなくなって行く現象を支配する法則のことである。
なかなかすらすら読むのが難しいですよね。読めたとしても、理解が追いつく人は少ないと思います。
なぜこんなことが起こるかというと、
この文章は普段の生活では使われないような言葉のリズムだからです。
言葉のつながりやフレーズがわかりにくいのです。逆に、すらすら読める子は、こういう“固い文章”への言語感覚を持ち合わせているということです。
この感覚を持っていないと、間違えた言葉のつながりで読んだり、誤認したりします。音読をすらすらできる子は、この言語感覚がしっかりしているので、内容も理解できるのです。
どんな教科も“読む”ことから始まる。
ここでいう“読む”とは、
『すらすら声に出して、書かれていることの意味が理解できて、そのことを自分の言葉で言い換られる』ことです。
数学でも、問題を“読んで”、式や図にして解を求めます。どの教科においても“読む”ということは避けて通れません。
そこで、すらすら声に出して読むという行為ができないと、上記で何度も書いた通り、人は読み飛ばして、誤認します。
しかも、本番は音読より精度が落ちる黙読です。普段から、音読で“読む”という行為の精度を高めていってください。
読解を運ゲーにしないために、今からできることは音読です!!