【TOP TIMES 2023 NO.25】勉強以前の大問題

「成績のよい子」はだいたい何時に寝ているのか。

僕ら人間は人生の三分の一を寝て過ごします。そんな生きる上で欠かすことが出来ない「睡眠」について少し古めですが、東洋経済の記事を読みました。興味のある人はぜひ読んでみてください。

要約すると

①遅く寝る子ほど、テストの平均点が低い。8時間~9時間が理想的な睡眠時間

②寝不足は、思考力や記憶力の低下に加え意欲も低下する。(=睡眠時間が短い子は海馬が小さい)

③寝不足状態での勉強は、“酔っ払って”勉強するのと同じようなもの。

言うまでもなく、

寝不足は百害あって一利なし。

勉強面でも結果が出ないのは当然ですが、体調不良になることもありますし、イライラしやすくなるなど精神衛生的にもよくありません。そして、小・中学生にとってこの睡眠については勉強以前の大問題になっています。当てはまることはないか、自分の生活を振り返ってみてください。

授業中にウトウトしている子たち

学校でも、塾でも授業を受けながらウトウトしてしまう経験は誰でもあると思います。僕だってあります。

睡眠欲を掻き立てる話し方の先生だっているかもしれません。わからない、興味のない話だから眠くなってしまう、勉強の意欲がないから眠くなってしまうと思っている人もいるかもしれません。

しかし、断言しておきます。

授業中や演習中に眠くなってしまう

原因の99%は睡眠不足です。

意思や気持ちの問題ではないのです。

睡眠が圧倒的に足りていないのです。日本は先進国の中で平均睡眠時間は一番短い国です。大人も含めて日本人の7割が睡眠不足であると言われています。

睡眠時間を削って勉強したり、仕事したりするのが良いみたいな風潮が今でもあるのは事実です。でも、それが効率を格段に下げていることに気づかなければいけません。

睡眠時間を最大時間取るために~スマホは睡眠の最大の敵~

 かといって、中学生は朝早くから学校に行き、学校から帰ってきたら夜まで塾に行く。3年生は受験勉強でやることが多いですし、1・2年生のうちは部活などで体力的にも大変な時期も多いです。

そんな生活の中で、中学生が毎日十分な睡眠時間を確保できるとは思えません。適正な睡眠時間は個人差があるので、睡眠時間が短くても元気な人はいます。

それでも、できる限り長い睡眠時間を取ってほしいと思います。この睡眠時間に関しては、塾がサポートできないことなので、おうちの人と一緒にやっていくしかありません。親は子供の睡眠時間をなんとしても死守しないといけないのです。

 

その中で

睡眠の一番の障害になりえるのが「スマホ」です。

 

自分の部屋までスマホを持っていく人は今すぐ止めた方がいいです。親が寝ていると思っていても、見えないところで深夜遅くまでスマホをいじってるケースは少なくありません。

 

麻薬と同じで、ダメとわかっていてもいじってしまうのがスマホの怖いところ。

対策としては寝る時はリビングにおいておくなど完全に断つ他ありません。

 

また寝る前のスマホやゲームなどの光は脳を活性化させてしまい睡眠の質の低下を招きます。

 

スマホを持っている人は、今一度家でのルールを確認しましょう。

 

血液の流れを良くするべし。

家での睡眠時間をしっかり確保しても眠くなる場合もあります。

 

まず、姿勢が一定で、血液の流れが悪くなったりすると眠くなります。

社会人になれば、仕事でもある程度体を自由に動かせますが、学生は授業中に動かすのは厳しいですよね…。演習中に眠くなったら、立って、深呼吸や体を動かしてみましょう。

 

また、血液中の二酸化炭素の濃度が高くなった時も同様に眠くなります。

眠くなった時あくびが出ますよね。あれは体内の酸素を増やそうとする行為です。喚起をしたりして、空気を入れ替えるのも大事です。

 

他にも、体温が上がると人間は眠くなる性質があります。

こたつで寝るのは最高に気持ちいですよね(笑)ここから本格的に冬に入っていきますが、勉強するときには暖房で部屋をあたためすぎには注意してみてください。

 

余計なお世話かもしれませんが、成績を上げる前の大前提として「睡眠」におうちの人も、生徒も注意してください。

この記事を書いた人

横山眞己(よこちん)

EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!