附属校人気の高まり
前回のTOP-TIMESで埼玉県の私立高校の入試形態について触れました。
一方、当然お約束のない私立入試も存在します、その1つが「附属校」です。
日本の現在の大学進学率が約60%と言われている中、名前の通り、大学受験を本格的にせずとも大学進学できる高校です。
大学進学への受験勉強を本格的にやる必要がないので高校3年間は自分のやりたいことに専念出来るなどのメリットがあります。
埼玉県の公立入試の倍率は、どんなに高くても2.5倍ほどで、ほとんどの高校は上位校でも1.5倍ほどになりますが、MARCH以上の附属高校は、倍率は3~5倍です。
落ちる人の方が圧倒的に多い狭き門。
私立大学の定員厳格や共通テスト導入などの大学入試の先行きの見えなさから、附属校の人気はますます高まっていると言えるでしょう。
1学期のTOP-TIMESは附属校の紹介もたくさんしてきましたので、ぜひ興味がある人はご覧ください。そんな最難関の入試に挑んだEIMEI-TOP生が今年も結果を残してくれました!
早稲田本庄1名・中央大附属高校2名が合格!!
去年の
慶應志木
立教新座
中央大附属
法政大第二
の難関私立合格に続き、
今年は
早稲田本庄
中央大附属
中央大附属
の合格が出ました!
前述した通り、難関と言われるハイレベルな入試を突破したTOP生たちを誇りに思います。
ただ、この子たちが合格したことを「頭が良かったんでしょ??」みたいに理由もなく最初から優秀だったんだろうと決して思わないでください。
この子たちは、3人とも学校の定期テストでは当然のように上位に居続けるための努力を中1の頃から積み重ね、中3になってからはよりギアを上げて、1週間に40時間以上勉強するのは当たり前、SS70などで出される課題も必死にやって、時に先生たちに喝を入れられて、それこそ血のにじむような努力の上で掴んだ第1志望合格です。
そういう努力という礎の結果であることを忘れてはいけません。
受験は、「先行逃げ切り型」が圧倒的に有利な理由
受験には、「先行逃げ切り型」と「後半追い込み型」がいます。
先行逃げ切り型は、早めに受験勉強を始め、他の人と圧倒的に有利な状況を作り出します。その一方で持続力が必要になりますから、長期間にわたって勉強していかないといけません。
それに対し、
追い込み型というのはみんなと同じ、あるいはみんなより遅く勉強を始め、とにかく集中してみんなに追いつく、というやり方を指しています。
高校受験は、中3の夏から、いわゆる部活を引退したあたりから受験勉強を始める「追い込み型」の子が圧倒的に多いです。
そういう子が、偏差値10上げて、ドラマチックに逆転合格をするようなストーリーに憧れる人も多いでしょうが、あえてここではそれを全否定します。
ドラマチックさなんて必要ありません。
高い学力をキープし、余裕を持って合格していく方がすごいに決まってます。
受験は、なるべく早い段階から覚悟決めて動いてきた人が勝つ世界であり、それが遅ければ遅いほど、残酷なほど現実を突きつけられる世界です。
中1から覚悟をもってコツコツやってきた人に、中3の夏からでいいやとヌルっと勉強し始めた人が勝てるわけがないのです。
そうやって、先行している人は内申点も高い傾向があるので、目指せる高校の幅も広がります。
今回、難関私立に受かった子たちは全員が、中1・2の時にある程度先行しながら、受験期でも追い込んでいます。
勝つべくして勝っているのです。
中3はあくまで”ボーナスタイム”
高校受験において、学力が伸びていくのは中3になってからなのですが、
受験は中2の時点で割と決まっていると思ったほうがいいと思います。
下準備が中2までで決まっていて、その下準備がしっかりできていればいるほど、中3で伸びることが出来ます。
学力の土台である、勉強の習慣や仕方を中2までに完成させて、
中3のボーナスタイムで爆伸びさせていくイメージです。
この土台を作るのが、小学生、中1・中2であることをぜひ心得るようにしましょう。