【TOP TIMES 2026 NO.12】戦略的な併願校決定

今回は、公立御三家(浦高・一女・大宮)や市立浦和・川高・川女をはじめとする難関公立校を目指す受験生にとって重要な「私立高校の併願戦略」について深掘りしていきたいと思います。

 

私立併願を、単なる「もしもの時のための滑り止め」と考えていませんか?

過去に、難関校に合格していった先輩たちは、この併願を非常に戦略的に活用していました。

 

公立志望の子たちだけでなく、難関私立&国立を目指す子たちにとっても大事な考え方ですので、ぜひ覚えておいてください。

 

「ここでいい」ではなく「ここがいい」を選ぶ

ここで強調したいのは、併願校を選ぶ際の心構えです。

 

多くの受験生や保護者が、併願校を「公立や第一志望がダメだった時に仕方なく行く場所」として、「ここでいい」という消極的な基準で選んでしまいがちです。

 

しかし、難関校に挑む生徒ほど、併願校に対しても「(この学校の教育内容や進学実績なら)ここがいい」と思える納得感を求めます。

 

さらに、「ここでいい」という妥協は、公立入試直前の不安な時期に「もしあそこに行くことになったら…」というネガティブな想像を膨らませ、集中力を削ぐ原因になりかねません。

 

 

「行ける学校」をただ並べるのではなく、「行きたい」と思えるポイントを併願校の中にも見出すこと。

この前向きな選択が、受験校を単なる滑り止めから、自分を高めるための「戦略的武器」へと変えるのだと思います。

 

併願は「安心」のためだけではない

一般的に、私立を併願する理由は「進学先の確保」だと思われがちです。もちろん、それも大切ですが、難関校受験においてはそれ以上の意味があります。

 

数年前のTOP-TIMESで、公立上位校の併願校をまとめました。

詳細は、こちらをご覧ください。

 

例えば、公立御三家を第一志望とする生徒が併願校を考える際、単にレベルを下げた安全圏の学校だけを受けるのではありません。あえて公立のレベルを超えた、難関私立(早稲田附属、慶應附属、栄東の特待生入試など)に挑む受験生も多いです。

 

なぜ、あえて厳しい戦いに挑むのか。

 

それは、「本番の緊張感の中で合格を勝ち取る」という経験が、その後の公立入試に向けた最大のメンタル的な拠り所になるからです。

 

「攻め」の併願がメンタルを強くする

私立入試において、慶應志木や早稲田本庄、立教新座といった最難関校、あるいは栄東の東医クラスや川越東の特待生といった上位コースに合格することは、公立第一志望の生徒にとって大きな自信になります。

 

「あの難関校に受かったのだから、公立も大丈夫」

 

この心理状態こそが、学力以上の力を発揮させるメンタルの正体です。

 

逆に、あまりにレベルを下げた学校の合格だけでは、本命の試験を前にした緊張感を維持するのが難しくなることもあります。「合格を一つでも多く持った状態で本番に臨む」ことの価値は、計り知れません。

 

併願結果を見てから、最後の一歩を決める

学力は入試当日まで伸びます。

 

例えば、12月の模試で志望校判定が五分五分だったとしても、1月の私立入試の結果を受けてから最終的な公立の出願先を判断することが可能です。

 

  • 私立で上位コースに「スライド合格」できた、もしくは附属私立&国立に合格できた場合:自信を持って第一志望に挑戦する。
  • 思うような結果が出なかった場合:2月の出願締め切り直前まで自分の得点力を冷静に分析し、志望校を再考する。

 

このように、私立入試を「実力を測る精密な物差し」として利用するのです。

 

公立入試の志願先変更期間の最終日まで、諦める必要はありません。

 

私立対策で解く高度な問題は、学校選択問題を解く力に直結することも忘れないでください。

  

私立を単なる押さえにするか、自分を高めるための「戦略的武器」にするか。 この視点の違いが、受験期後半に大きな差となって現れるはずです。

この記事を書いた人

横山眞己(よこちん)

EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!