【TOP TIMES 2025 NO.27】やればできる

「やればできる」というフレーズ、きっと一度は耳にしたことがあると思います。

 

保護者の方と話していても、「うちの子、やればできるんですけどね」と聞くことがありますし、生徒自身が「本気を出せば自分はできる」と思っているケースも多いです。

 

しかし、僕はこの言葉が嫌いです。

 

確かに、勉強は“やれば”できるようになります。

 
ただし、この「やれば」という部分が、簡単そうに聞こえてしまうのが落とし穴だと思うんです。

 

「やる」ことこそが一番難しい

勉強においていちばん大変なのが、実は「やる」という行為そのものです。

 

まず、集中できる環境を整えること。
テレビやスマホの誘惑を断って勉強に向かうこと自体が、今の時代では簡単ではありません。

 

そしてもう一つ。

 
勉強は一度やっただけでは身につきません。
何度も繰り返し、忘れて、また覚え直して……。
それでもすぐには結果につながらないことが多いのです。

 

決して勉強に限らないのですが、この「やってもすぐ報われない」時間が、いちばんつらく、大変な道のりです。

 
それでも続けられる人こそ、本当に「やる」ことができる人です。

 

成績が良い人ほど謙虚

本気で勉強している子ほど、勉強の厳しさを知っています。

だからこそ、「やればできる」なんて軽くは言いません。

 
むしろ、「これだけやっても、まだ足りない」と思い続けています。努力を続ける人ほど、自分の限界をちゃんと理解しているのです。

 

受験の体験談で、「奇跡の逆転合格!」という言葉を聞く機会もあると思いますし、魅力的です。でも、実際にもっと評価されるべきなのは、早くからコツコツ積み上げてきた人です。

 

1・2年生から頑張って、内申点もしっかり確保。3年生になってからも、安定した成績を残し、危なげなく第一志望合格。

こういう子の方が、僕はよっぽどカッコイイと思います。

 

目立たないけれど、確実に力を伸ばしていく。それがいちばん確実で、いちばん立派な努力です。

 

「勉強をやる」とは何か

「やる」という経験を積んでこなかった人は、勉強がうまくいきません。

 

なぜなら、

“どれくらい勉強すればできるようになるのか”

“どんなやり方が効果的なのか”

がわからないからです。

 

 
1時間勉強しただけで「今日は頑張った」と満足してしまう。
それは、努力の基準がまだ低いということなんです。

 

この基準を正しく持っておくために、1・2年生の時から本気で勉強しておくべきなんです。

 

 

「やればできる」ではなく、「やり続けるからできる」

 

今日もその一歩を踏み出すあなたを、心から応援しています。

この記事を書いた人

横山眞己(よこちん)

EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!