前回に引き続き、「科学的根拠で子育て」の中で、TOP生にも知っておいて欲しい情報をまとめていきます。
今回のテーマは
【 成績が上がる3つの秘策 】です。
勉強が苦手な子でもこれをやっておけば、しっかり結果につながる勉強の秘策を科学的な根拠をもとに説明されていたので、紹介していきます。
日頃から自分が意識できているかを確認しながら、読み進めてください。
秘策①「目標を立てる」
いくら勉強が大事だと思っていても、目の前の誘惑に負けたり、やることを先延ばしにしてしまったりするのが人間という生き物です。
その中で、最初にやるべきなのが「目標を立てる」ということです。
これを読んでいる君たちも目標は大事だと言われてきたでしょう。
しかし、目標は、心のうちに秘めていたとしてもあまり意味がありません。
なぜなら、
目標を立てる=「自分の将来の行動にあらかじめ制約をかける」行為だからです。
なので、周囲にその目標を宣言したり、紙に書いたり、後戻りできないような状況を作りつつ、周囲のサポートにも期待することに意味があります(こういうのを心理学の用語で「コミットメント」と言います)。
さらに、目標を立てる時にも注意するべきポイントがあります。
それは、
①“現実的”な“行動”に対して
②他人ではなく自分が、
目標を決めるということです。
①に関しては、「100mを9秒で走る」のような非現実的な目標では意味がないということと、〇位や□□点を取るというような“結果”に対する目標ではなく、〇時間勉強するや〇回やるというような“行動”を目標にすると効果的という研究結果があります。
②については言うまでもなく、他人が設定した目標より自分の意思で設定する方が効果的ですね。まずは、次のテストや試験に向けてできる、目標を宣言してみてください。
秘策②「習慣化する」
「三日坊主」という言葉があるぐらい、人は何かをやり続けるというのが苦手な生き物です。
逆に言えば、やり続けたものにこそ価値があり、自分の力になっていくものです、まさに「継続は力なり」です。
本の中では、子育てという視点で金銭的な報酬が習慣化にどういう影響を及ぼすかというのがメインで触れられていましたが、それはTOP-TIMESでは割愛します(興味が出た保護者様がいらっしゃいましたらぜひ本を読んでみてください!)。
勉強を習慣にするためのヒントが、「小さな習慣」という本で紹介されています。
まずは、『とにかくどんなことがあってもやる』と決めることが大事です。
疲れていようが、ちょっと嫌なことがあろうが、1日中遊んでいようが、旅行にいってようが、『やると決めたからやる』と、行動するのです。
加えて、習慣にしたい事へのハードルを極端に下げることも手段の一つです。
例えば、寝る前に必ず単語帳を“開く”とか、教科書を“持つ”とかでもいいです。
10個覚えるとかにすると重いことも、極端にハードルを下げることで行動できます。開いたら覚えたくなるでしょうし、さらっと確認したりすることもできます。本当に持つだけになったとしても、習慣化するには必要なステップなのです。
秘策①「チームで取り組む」
【TOP-TIMES no.2】で紹介した「ピア効果(同じグループの仲間がお互いの行動や生産性に影響を与える)」は、勉強において非常に有効であるという研究結果があります。
そのチームは、3~4人ほどの人数がベストで、その関係性も親しい方が効果的だそうです。
組織内で、互いが知り合いではないと、社会的プレッシャーと言われる共感・忠誠心・罪悪感などを感じられないからです。社会的プレッシャーを意図的に作っていくために、チームの人数は多過ぎず、親しい間柄同士のチームで取り組むことが効果的だそうです。
さらに、面白いのは、学力の差がある人同士でチームを組んだ場合、学力が低い子だけでなく、学力が低い子に引っ張られることなく学力が高い子も成績が向上するということが研究で示されています。
学力が高い子が、低い子に教える機会を通じて、工夫したり、自分の理解を深めたりするためではないかと結論付けられています。
終わりに…。
3週に渡り、1つの本の内容を抜粋して紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
どちらかというと“子育て”に焦点を当てた本ですが、子ども達にとっても「へー」となるポイントがあったと思います。
僕も、最新のデータや本などにも目を通して、より効果的な、より効率的な教育をしていけるよう、日々自己研鑽していきます!